当院には、セカンドオピニオンを求めて多くの方が来院されます。
名古屋・小牧などの周辺地域だけでなく、三河地域など県内各地、また県外からもご相談に来られています。
その相談内容から、悩まれている方が多い事例を、このコーナーで順番にご紹介させていただきます。
あなたの悩んでいることが見つかるかもしれません。
セカンドオピニオンの中でも特に多いのが、
「抜いてインプラントをすすめられたが、他の方法はないのか知りたい」
というご相談です。
この記事では
・「抜いてインプラント」の前に考える視点
・歯の根の治療
についてお伝えします。
■ 「抜いてインプラント」を勧められたが・・・
当院では、歯を失った場合に ジルコニア接着ブリッジやコンティースなどのインプラント以外の選択肢をご提案しています。
そのためか、まだ抜いてはいないが、その後の治療方法の相談で来院される方が多いのです。
ところが、他院で「抜歯」と診断された歯でも、治療によって残せるケースが少なくありません。
では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
抜歯の主な原因には
・重度の歯周病
・歯の根の破折
・根尖病巣(歯の根の先の炎症)
などがありますが、ここでは「根尖病巣」に限ってお話しします。
なお、誤解のないように申し上げますが、当院はインプラント治療を否定しているわけではありません。
当院でも過去に行っており、その有効性やメリットも十分に理解しています。
実際、アメリカなどでは予後が不良と判断された歯を戦略的に抜歯し、インプラントにするという考え方もあるのです。
これは歯科医療を取り巻く環境の違いによるものです。
■ 日本の歯内療法が置かれている現実
日本では歯科治療の多くが保険診療で行われており、治療費は欧米と比べておよそ1/5〜1/10程度と非常に低く抑えられています。
特に「歯の根の治療(歯内療法)」は、時間と技術を要するにもかかわらず診療報酬が極めて低く、アメリカの1/20、タイやフィリピンの1/3~1/6程度が現状です。
そのため、時間をかけて歯を残す治療よりも、抜歯してインプラントなどの治療へ移行する方が、現実的な選択となるケースがあるのも事実です。
少し極端なたとえですが、
もし本来1,000円のハンバーグ定食が、通常メニューで100円で提供されていたらどう感じるでしょうか。
人件費や材料費を考えると、成り立たないことは想像できると思います。
しかし、肉やお米等の値段を知らず、人件費はボランティアだからと考えれば、また、他のメニューも同程度の値段だとすれば、「こんなものか」と何の疑問も持つことはないかもしれません。
少し踏み込んだ表現になりますが、
これに近い構造が、歯科の保険診療、特に歯内療法には存在しています。
とはいえ、こうした厳しい制度の中でも、歯を残すために真摯に取り組んでいる歯科医師は多くいます。
しかし、歯を残そうと頑張れば頑張るほど赤字は増え、経営は苦しくなります。
歯科医院の倒産や廃業は、他の産業と同じか、それ以上にあり、年々、加速度を増しています。
あたりまえですが経営も考えなければ存続できません。
しかしながら正しい情報とその選択の提供は、歯科医院の責務だと考えています。
■ 実際にあったケース
当院に長く定期メインテナンスに通院されている方が、休診日に歯ぐきの腫れで他院を受診されました。
その場で「抜いた方がよい」と診断され、抜歯後にインプラントを勧められたそうです。
後日ご相談を受けましたが、すでに抜歯は終わっており、元に戻すことはできません。
もし当院であれば、まずは投薬などで急性症状を落ち着かせたうえで、改めて診断・判断する流れになったと思われます。
■ セカンドオピニオンの大切さ
歯を抜くかどうかは、その後の人生に大きく影響する選択です。
どの治療にも必ず「長所」と「短所」があります。
だからこそ、充分な情報を得たうえで、ご自身で納得して選択することが大切です。
■ こんな方は一度ご相談ください
・抜歯してインプラントと言われたが迷っている方
・本当に抜くしかないのか知りたい方
・できる限り歯を残したいとお考えの方
歯を抜くかどうかは、人生に長く影響する選択です。
選択するための十分な情報を得てください。
そのための相談先として、当院は存在しています。
※ ご希望される方はお電話でご予約をお取りください。その際、「セカンドオピニオン」もしくは「相談希望」とお伝えください。
※ 紹介状等は必要ありません。費用も特別なものはかかりません。ただし、初診料や必要に応じてレントゲンをお取りしますので保険診療分はかかります。
※ 基本的にその日はご相談のみで診療することはありませんが、症状があり、処置をご希望の場合はあらかじめお伝えください。
※ 相談のみでもご遠慮なくご連絡ください。
